■ 愛犬との暮らし2020.4.16

私の仕事場はベッドの横に置いた小さなテーブルである。そこにパソコンを置いてポチポチとキーボードを叩く。ベッドだから背もたれがなく、腹筋に負担がかかり大変だが、疲れた時にはそのまま後ろに倒れて休憩に入ることができる。
 我が家にはラッキーという7歳の愛犬がいる。以前は別階の書斎で仕事をしていたが、愛犬が寂しがっていることに気づき、それからはベッドで仕事をすることにした。
ベッドは愛犬の遊び場であり、休憩の場となっている。そこに割り込ませてもらい、仕事場とした。愛犬も気に入っているようで、いつも私の背中に寄りかかって寝ている。時折、ゴソゴソと攀じ登ってきて、ご機嫌伺いに顔を舐めに来る。いまも私の脇に座って、窓の外を眺めている。愛犬の幸せそうなのが伝わってきて、私も幸せな気分になれる。
 愛犬は両親に飼われていたビション・フリーゼ種の小型犬。父が亡くなり、その後母も亡くなり、同居していた兄が育てていた。その兄が急死し、犬は一人ぽっちになった。私は3日に一度、餌と水をやりに行く。そんな生活が3ヵ月続いた。犬は空き家に閉じ込められ、ひとりで寂しく過ごした。
 犬の寂しそうな様子に耐え切れず、一緒に暮らすことにした。なんとか住める場所を確保し、老人と犬との生活が始まった。最初は警戒心が強く、無造作に手を出し、何度か噛まれたこともある。そのうち噛まれることに慣れ、勝手に噛ませていたら信頼関係ができた。
 愛犬ラッキーは片時も離れない。どこに行くにも着いてくる。トイレに行っても、傍に寝転んで待っている。きっと一人で暮らした3か月の寂しさが忘れられないのだろう。そのことを思う度に、自分がした行動が悔やまれてならない。だから、何度噛まれても怒る気にはなれなかった。私が一人暮らしができるのも、このラッキーに癒されているからである。私が日々健康に気を付けているのも、ラッキーより先に死んではならないという思いからである。
 今日もラッキーのわがままに悩まされながら、楽しく暮らしている。
2020年4月15日


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