ジャズベースの修復

20代の頃、友人に誘われてアマチュアバンドに参加した。

まだ何も考えないで青春していた頃だった。
ほぼ毎日5km程離れた練習場に通った。
まだ車なんか買えない時代だから、歩いて行くかバスで行くかだった。
だけど大きなギターケースを抱えてバスに乗ることはできなかった。
バンドをやっていると不良だと思われた時代だったので、みんなの視線が辛かった。
真冬の吹雪の日は大変だった。
寒さに震えなから、重たいギターを手に提げて、とぼとぼという感じで歩いた。
横を通り過ぎる暖かそうなバスを横目で見ながら歩いた。
でも、まだ修行中の身だから「こんなもんだ」と思っていた。

ギターからベースに変更になった

私を誘った友人は東京に行くと言ってバンドを辞めた。
友人の穴を埋めるようにベース担当になった。
それからはベース一筋だった。

音楽はいいなあ

バンドを辞めて40年以上になる
友達から古いギターをもらった。
なんとなくギターを弾きたくなる時がある
上手く弾けなくてもいい
なんとなくギターに触れて、メロディーを弾いているだけでいい
ギターは毎日触れていないと指が痛くて弾けなくなる
安いギターだから原稿も高くて、やわらかい弦に変えても指先が痛い

楽器のメンテナンス

もう楽器に触れなくなってかなりの時間が経っている
なんとなく立ち寄ったリサイクルショップで特売になっているエレキベースを見つけた
懐かしくなって衝動買いをしてしまった
このままでは使えないので、修理することにした。

すっかり楽器修理の楽しさを覚えてしまった
楽器はそもそもが美しい
あらゆる箇所に技術や職人の技が詰まっている
それを知ることが楽しく、自分も楽器職人になったような気分になる

ウッドベースを落札

普通の人ならば、ベースの何が面白いのかと言う
でも、一度ベースをやったら他の楽器には行けない
ベース次第で音楽は変わる
バンドの中でベースは自由度が大きい
ほぼ自由自在に弾いていることができる楽器である

ベースをやった人なら、やってみたいウッドベースである
ヤフオクで狙ってはいるのだか、高い上に送料が高い
安く競り落としても、送料を計算すると新品が買えそうになる

メンテナンス前の状態です

綺麗に塗装を落とすのが大変でした。ここを手抜きすると仕上がりが悪くなります。
取り敢えず、ここまでやったので、しばらく試して様子を見ます
駒にオイルステンで黒っぽくしてみました。
邪道だと怒られそうです。



そんな時に地元の業者がウッドベースを出品した
送る手間が大変なのは業者も同じだ
「手渡しに限る」
田舎で条件付きだから、競争相手は少ない
おまけに古いから、誰も手を出さない
結局、1万600円で決まった。送料はなしだ。

私には古さがちょうどいい
思い切って修理ができる
でも、本体はしっかりしている。
最高のおもちゃをもらったようなもんである。

楽器はばらせるところまでバラし、塗装は全部落として塗り直した
弦高も限界まで下げ、指板は4日かけて磨いた
ここまで攻めても、弦のつきは皆無だ
最高のオリジナルベースができた

ベースの練習開始

今まではほとんど我流で楽器を習得した
それ故に、成長は途中で止まった
基礎ができていないから、進歩しないのだ

今度のベースはきちんと勉強しようと思っている
ベースは他の人とセッションやることが多くなる
基本ができていないと通用しない

本当に難しく、奥の深い楽器です

令和3年11月17日(水)