「オンコード」(英語では “slash chord” とも言います)は、特定の和音に別のノート(通常はベースノート)が付加されたコードのことを指します。この種のコードは、和音の名前の後にスラッシュ「/」を置き、その後に追加されるベースノートを示します。
例えば、「C/E」というコードは、Cメジャーコード(C-E-G)の上にEノートがベースとして演奏されることを意味します。つまり、Eノートが最も低い音として弾かれるが、他の音(C, E, G)も含まれるということです。
オンコードは、和音の色合いを変化させたり、ベースラインに動きを加えたりするために使われます。このテクニックは、和声的な複雑さを増やし、特定の和音進行や曲の雰囲気を豊かにするために用いられます。特にジャズやポピュラー音楽で頻繁に見られる手法です。
オンコードの使用例をいくつか挙げると、以下のようになります:
- C/G(GノートをベースにしたCメジャーコード)
- F/A(AノートをベースにしたFメジャーコード)
- Dm/F(FノートをベースにしたDマイナーコード)
これらのコードは、ピアノやギターなどの和音楽器で演奏する際に、ハーモニーに独特の響きを与えます。