ひらめき力をアップする方法

ヒラメキは意識で捉える。
意識は感覚だから、ヒラメキも感覚で捉える
捉えられた意識は記憶脳に置かれる

日常からヒラメキに注力しよう

ヒラメキは常に起きていると思ってください。考え事をしていると、何処からか新しいアイデアが浮かんでくる。それが、自分の考えていたこととは違うことがある。だから、自分自身で無視してしまうことがある。ヒラメキは誰かが傍にいて相談相手になっていてくれていると思いましょう。
そのことに注意していると、ヒラメキは淀みなく来ていることがわかります。

発想しやすくする考え方

考え方を整理しておくと、スムースに発案ができる。
その思考方法はトライアングル法を推薦する

やりながら考えよう。時には無駄なことを考えている

どんなことでもやりながら考えよう。やろうとしていることが道理にかなっていると様々な事が準備されていることが多いものです。最初は頭の中(意識と作業脳)で、完成型をイメージし、細かいところまでシミュレーションを行い、実行します。
この時、まだ解決していない問題があっても、実験しながら考えましょう。

筆者は古い楽器を再生するという趣味を持っています。ネットオークションで安い楽器を落札し、その楽器をばらせるとことまでバラし、修理や塗装をしながら組み立て直すのです。
当然楽器の知識はありませんので、ネットで情報を探し、学びながら行うのです。そうすることで楽器の仕組みや楽器の知識がよくわかります。同時に楽器を作った職人さんの技術に触れることができるのです。
組み立て直すときに、不良箇所を直していくのですが、知識もなく、方法も解らず、材料もないのですから、そこを工夫しながら解決していきます。さらには自分なりの工夫を加えて完了していきます。しかし、長い歳月をかけて作られた楽器です。素人の筆者が考えられるような改善点なんかあるわけもないのですが、そこはチャレンジ精神です。思考力を総動員して挑戦するのです。多くの場合、その楽器と職人さんの素晴らしさを再認識して終えることが殆どですが、そのことが感動を覚える瞬間でもあります。

さて、思考は行動しながら考えることをお薦めしています。
正しい思考は好循環し、悪い思考は悪循環することをここでも経験することになったのです。好循環する思考とは何度か同じことを書いていますが、自然の摂理の方向と合致する思考です。たいていのことは自然が準備しているものです。
筆者の趣味である楽器の再生作業においても、そういうことに接することがたくさんありました。
楽器に自分なりに工夫をしながら、できるだけ自分流のオリジナルなものに仕上げていきます。楽器は長い歴史の中で完成された者なので改良するところはないのですが、そこは自分なりのこだわりです。
楽器は結構つらい練習の結果に修得できるものです。そして芸術のレベルまで上げるには、意識のレベルまで到達しなければならないものです。
この歴史の中に、改良点を見つけるのです。楽器には伝統の技術があって、崩せない形があります。しかし、歴史も楽器も知らない素人から見ると、不便な点があります。
今回取り組んだ楽器はコントラバスです。JAZZ好きからは「弦バス」とか「ウッドベース」とか言われている大きなバイオリンの様な楽器です。
筆者は若いことにアマチュアバンドでエレキベースを弾いていました。JAZZを聞く度に、いつかは弾きたい楽器なのです。しかし機会もなく、触れることはなかったのですが、ネットオークションで古いウッドベースが出展されていました。幸いなことに出品者は地元に近く、車で行ける距離です。ウッドベースは結構出品されるのですが殆ど都会が多く、安く競り落としても、送料を加えるとかなり高いものになります。これなら送料もかからないから、その分高くても競り落とせそうと考えていました。楽器の写真を見ると、本体構造に大きな破損は見当たらないから、これなら再生できそうだと考えたのです。幸いなことに、この楽器に注目している人は少なく、なんと1万6百円で落札できたのです。
筆者の品定めには決めていることがあります。それは筆者が遠慮なく失敗覚悟でチャレンジできる楽器であることです。
その条件はダメにしても気にならない価格であること。
ダメになっても気にならない古い楽器であること。
ダメになっても気にならない位に破損していること。
ダメにしてもならない名器ではないことです。
つまり、失敗しても罪の意識に苛まれないで済むことです。
エレキベースはギターから発展した楽器なので音階毎にフレットがありますが、ウッドベースはバイオリン系の楽器なのでフレットがありません。そのためにかなりの訓練をしないと弾くことができないのです。
この中間の楽器がアップライトベースという電気ベースがあります。これはフレットのないベースなのですが、フレットの代わりにマークがついています。だから、初心者でも音を外すことなく弾くことができるのです。
筆者はウッドベースにつけようと考えたのです。これは多くの人が考えていることでもあります。シールで貼り付ける練習用マークも販売されているそうです。
筆者はこのマークをウッドベースにかっこよくつけようと思考を始めました。ウッドベース奏者からみたら完全に邪道なのですから、目立たないようにかっこよくつけようと思い、いろいろ考えました。お金もかからず、かっこよくということで丸い頭の銅釘を使うことにしました。
問題はどうしたら上手く収まってくれるのかということです。数種類購入して頭のサイズを確かめ、最適のものを選びました。取り敢えず失敗してもやり直しができる方法でやることとし、細いドリルで穴を開け、銅釘を短く切って、穴に入れ、接着剤で固定しようと思いました。
そして穴を開け、銅釘をペンチで切って納めると接着剤なしでも治まるのです。穴の深さより少し長い銅釘を金槌で打ち込めば良いのでした。しかし、短く切った銅釘の先を尖らせるのは大変だと思っていたときに、銅釘の先を斜めに切り落とすだけで良いことに気が付きました。そして、無事に金色に輝く小さなマークができたのです。
この銅釘をつけるために色々考えましたが、最終的には穴の深さに合わせ、ペンチで斜めに切り落とすだけで良かったのです。「やってみなくちゃ解らない」というテレビ番組を思い出し、一人で苦笑しました。

これは些細な体験から得たことですが、あらゆる場面においてあることだと思います。
あれこれ悩んだことが、最初からこうすれば良かったと言うことがたくさんあります。これはもの造りだけではなく、どんなことにも通じることだと思います。
実験して、悩む。これを繰り返していると、いつかヒラメキとか偶然の発見が現れるのです。これは自然と好循環を起こしたときに現れるものです。

ヒラメキは記憶に残りにくい

ヒラメキは突然、脳裏に浮かぶアイデアです。
直ぐにメモするか記憶しないと思い出せなくなります。
これは何度も体験していることですが、何かをしているときに突然良いアイデアが浮かぶことがあります。
その時は他のことをやっていますから、後回しにします。
例えば、車を運転中に突然浮かぶことがあります。
でも、今は運転中で、しかも交差点を曲がろうとして左右の車に注意しているところです。
取り敢えず、交差点を通過して、車の流れがなくなったところに車を止めてメモをしようと考えます。
そして、車を脇に止めて、メモ用紙を探し、筆記用具を探し、メモしようとしたが、良いアイデアは何だったのかを思い出せなくなります。凄く良いアイデアを思いついたことだけはわかるが、肝心のアイデアが解らないと言うことが良くあります。
釣り落とした魚は大きいと言われるように、思い出せないアイデアは凄いアイデアだったような気がして、悔しくい思いを何度もしました。
この原因は、ヒラメキは作業脳に現れるだけで、記憶脳には記録されていないためです。
作業脳から記憶脳に情報を送ることを私たちは残念なことにコントロールできないのです。
記憶するためには、言葉に出すとか、メモに書くとか、何らかの行動をしないと記憶に残すことができません。
ついでですが、意識しないでも脳は記憶することがあります。
理由は当然ですが、わかりません。
例えば、旅行に行った思い出を友達と話したとします。
友達が言います。
「あの湖でヨットに乗った素敵な人がいたなぁ」
あなたはまったくヨットのことを気にしていなかったので、記憶に残っていません。
「えっ、そんなヨットがあったっけ?」
「大きな観光船の右手に赤い帆のヨットがあったでしょう」
そう言われて、あなたは湖の風景を思い出します。
一生懸命に考えていると、あなたの脳裏の風景の端にヨットを見いだすことができます。
「ああ、そうだったね」
あなたの意識になかったヨットを脳が記憶していたのです。
こんなことは良くあることです。
警察官が犯人と思しき人に言います。
「思い出させてやろうか!」
切っ掛けがあれば、意識していなかった記憶を呼び起こすことができるのです。
脳は風景を写真のように記憶しているのです。
その写真をもう一度見直すことができるのです。
脳が勝手に記憶してくれるお陰です。

意思のあるところには道は開ける


これは近年発見されたアインシュタインの言葉である。
アインシュタインが多くの理論を発見できた理由は、当時の科学を疑っていたからである
「言葉で考えようとはしなかった。まずは映像が浮かび、それを言葉に置き換えようとした」
アメリカに原子爆弾を戦争に使うことを進言したのはアインシュタインだった。
それが広島、長崎に使用されるのを見て、言葉を失ったと言われている。
いかに天才とは言え、発想の原点が間違っていれば、その創造物は悪となる。
「知識より大切なのは想像力だ。知識には限界がある」

ヒラメキの仮説

この宇宙に存在するすべての構造は同じ原理原則でできています。
宇宙はビッグバンというひとつの出来事で始まったのだから当然だといえます。
人間も宇宙も同じ構造をしているということです。
だから人間は小宇宙と言われています。
宇宙は人間を中心になり立っていると考えます。
宇宙は変化を続けながら、微妙なバランスで成り立っています。
人類が確認できる太陽系は地球を中心に構成されているといえます。
詳しく知りたい方は、太陽系に関する本を読んでください。
地球は46億年前に誕生し、現在地球の支配者は人間です。
地球には数え切れない数の生物が棲んでいます。
その中で人間だけが想像力を持っています。
この想像力が思考を行い、発展してきたのです。
地球のすべてが人間にとって最適な環境になっているからです。
ある研究者が言いました。
生物が誕生できるような惑星は存在するかも知れない。
しかし、人類のような進化は難しい。
地球は人類が生存し、進化できる環境になっているのです。
地球は人類に「火」を与えてくれました。
そして次に「石炭」を与えてくれました。
さらに「石油」を与えてくれました。
一番新しいところでは「ウラン」を与えてくれました。
このエネルギーのお陰で人類は繁栄することができました。
これらのエネルギーは地球の歴史において構成されたものです。
エネルギーの他には「石英(水晶)の利用方法」が発見されました。
石英ガラスの発明でインターネットが実現できたのです。
こうして人類は「時空を超えた生活」を手に入れました。
このような恩恵を発見し活用できたのは、人間の意識であり、思考力のお陰です。
科学は宇宙、森羅万象を解明することです。
宇宙はもちろんのこと、地球上でも解らないことがいっぱいです。
解らないことの方が遙かに多いでしょう。
人類は自然の中から学ぶこと、得るものがたくさんあります。
科学の多くは自然を読み解き、自然から発見したものです。
自然にあるものを組み合わせることで新しいものを作ります
人類歴史を進歩させたエネルギーは自然の中に保存されていたものです。
自然の恵みは大きく分けると2つあります。
目に見える物質と目に見えない仕組みです。
人間もあなたも自然の一部であることは間違いありません。
物質は目で見て、手で触れて知ることができます。
目に見えない自然の仕組み、システムは思考と研究によって知ることができます。
ヒラメキとは自然が発信するヒントです。
そのヒントを受け取る方法が意識です。
思考し悩み苦しんで辿り着くのがヒラメキです。
それ以外にヒラメキを説明できないのです。
筆者の体験では、人間も宇宙の一部だと思っています。
きっと、思考している波長と同期するヒントがヒラメキなのです。
筆者は苦労しないでヒラメキを得た経験はありません。
思考しているときにポンポン出てくるアイデアは、「ヒラメキ」ではなく「思い付き」です
思い付きとヒラメキにはハッキリとした違いがあります。
思い付きは後で変更したり間違っていたりしますが、ヒラメキは完全な解答であることが殆どです。
アイデアとは真っ暗な闇の中を手探りで探すのです。アイデアに触れても暗いために確認できず、捨ててしまうこともあります。

崖っぷちのヒラメキ

ヒラメキは楽なときには現れないかも知れません。
調子よくドンドン出るアイデアは、思い付きです。
思い付きで仕事が熟せるときは、思い付きで良いでしょう。
ヒラメキは崖っぷちでなければ現れないので精神的にも辛いのです。
ヒラメキは考えても答えが見つからなくて、ギブアップ状態の時に突然現れるものです。
ヒラメキがどんなものかは「ヒラメキの性質」で書いたように、不思議なものです。
理屈では説明できませんので、経験からどのようにすればヒラメキを受けられるのかを知ってください。

天才アインシュタインの脳も一般人と変わらない

アインシュタインもエジソンも亡くなっているので聞くことはできない。
アインシュタインの脳は40年以上も保存されている。
しかし、死んだ脳の中には、もう思考は存在しない。
幽霊の足跡を探すようなものだ。
アインシュタインの死後、アインシュタインの脳は世界の学者の研究の的となった。
その結果、若干の違いはあるが、大きさも重さも我々と変わらない。
それでは、大天才頭脳から生み出される知恵はどこからくるのか。
これに関しては、誰も踏みいれていない未踏科学の分野である。
筆者はアイデアだけでやってきたといっていい。
脳を酷使することだけの人生だったといっていい。
天才でもない筆者が生きるために知恵を出す方法は脳をうまく使うしかなかった。
考えることの職人と自負している。

ヒラメキの品質は最高級

ヒラメキは自分が考えているより良いアイデアなのかと疑問を思うでしょう。
ヒラメキなんて偶然に思い付くことなのだから、思慮を尽くしたものではないからです。
ヒラメキは世の中の不思議に属するものです。
ヒラメキを頼りにしない研究者はいないでしょう。あの天才アインシュタインも自分では考えつかないことがたくさんありました。同じことを3年とか5年間も考えています。その結果、答えを見つけているのはヒラメキによるものだと思います。
ヒラメキは人によってレベルは違うのかも知れません。筆者にアインシュタイン級のヒラメキがあるとは思えません。もし、有ったとしても筆者の感性では感じ取ることはできないでしょう。
アインシュタインもヒラメキを使っていた
宇宙人とも称されるアインシュタイン博士。脳が発達している。
発達しているから頭が良かったのか、脳を使ったから脳が成長したのか?
筆者は、脳を使ったから特殊な部位が発達したと考える。
スポーツ選手の筋肉と同じだと思う。
脳をホルモン剤で大きく成長させたら頭が良くなるかというとダメだと思う。
頭脳だけで解決できるのなら、長い研究機関は必要ないはずです。
ヒラメキが起こるまで、研究し、ヒラメキの時を待つのです。
宇宙人と言われるアインシュタインの脳でさえ、解決することはできないのです。

ヒラメキを受け取るコツ

ヒラメキは脳が空っぽになった時に舞い降りてきます。しかし、脳内を空っぽにするというのは中々できることではありません。空っぽにしようとすると「空っぽにしよう」と考えてしまいます。「心を空にする」というのは、修行僧でも高度な
技だと思います。
そこで簡単に脳内を空っぽにする方法を教えます。
基本は空っぽにしようということは考えないことです。先にも書きましたが、考えるのは作業脳で行っています。作業脳とは一個のメモリーで新しいことを考える時は、一度脳内をクリアにします。そして記憶脳から次の情報をダウンロードし、思考を行います。この情報を切り替えるときに、脳内に空白が訪れるのです。この瞬間にヒラメキは舞い降りてきます。このヒラメキを逃さないのがあなたの感性です。感性を研ぎ澄ましていると、閃いたときに電流がビリビリと走ります。ヒラメキは作業脳に現れます。まだ記憶脳には記録されていないのです。だから、他のことをしていると、直ぐに消えてしまい、思い出すことができなくなります。
ポイントはヒラメキを認識し、忘れないように記録することです。(詳しいことは「超メモ術」の項目をご覧ください)
脳をスッキリさせるには、余計なことを考えないこと。
筆者も色々悩み考えることが多かった。
でも考えても答えのないことであることは解っている。
筆者はひとつの結論を出した。
それで頭の中がスッキリと青空のように晴れ渡った。
あなたもしばらくは筆者と同じように考えてはいかがだろうか。
思考とは、意識と脳で行う作業です。
無限に広がる空の中を自分の意識が大空を飛ぶ大鷲のように何かを探して飛び回る。獲物を狙って焦るように飛び回るのではない。
なにかが現れるのを待って悠然と飛び回る。
神経だけは全集中で研ぎ澄ましている。
鋭い視界に起こる小さな変化も逃さないためだ。
そして、悠然と待つ。
無の境地で待つのです。
神経は、波ひとつない水面のように静かだ。
川底で水面に落ちる虫を狙っているイワナのようなモノかも知れない。
静かな水面でないと小さな虫が作る小さな波紋がわからない。
風が吹いて水面にさざ波が立っていたり、落ち葉が水面に落ちて小さな波紋がたくさん立ってたりすると、小さな虫が作る波紋に気付けなくなる。
意識に集中し、神経を穏やかにし、ヒラメキの波紋を見逃さないことです。
必ず、ヒラメキは起こると信じるのです。
俄には難しいのかも知れませんが、何度も経験をしてくると信じられるようになります。
頭の中にヒラメキが降りる
それでは、ヒラメキがどのように舞い降りてくるのかを考えてみましょう。
ここに紹介するのは筆者の体験によるものです。
ヒラメキは脳内が空になった時に、突然舞い降りてきます。そのヒラメキを受け取ることができるかが問題です。
ヒラメキは「さあ、どうだ!」と鳴り物入りで現れてくれるわけではありません。ヒラメキは感性に感動として現れます。言葉でもなく、「なんとなく」といった感情で現れます。だから問題意識を持っていないと感じることができないだろうと思います。
ヒラメキが現れるタイミングとして、ある問題を考えていて、どのように考えてみても答えを見つけることができず困り切っているときの、思考の空白に現れます。
例えば、考え事をしながら散歩をしているとき、空の飛行機雲を発見し、飛行機を探そうとしたとき、思考は飛行機を探すという単純なことを考えます。豆粒のような飛行機を眺め、再び考えようとしたときに、作業脳は一瞬白紙にないます。その瞬間に稲妻のようにヒラメキが起きます。
ヒラメキというのは、考えていたこととはまったく違った切り口だったり、まったく新しいことだったりします。つまり、自分の発想にはなかったことことを教えてもらえるのです。
ヒラメキはギブアップ状態の時に起きます。まだ自分で考えられると思っているときには起きないように思います。だから、自分の力で考えられることはすべて考え尽くしてしまわなければなりません。ヒラメキを受けて思うことは、自分では絶対に考えつかなかったと思うことです。
読まれているあなたには信じがたいことでしょうが、ヒラメキは現実に起こります。
ヒラメキは意識に働きかけ、意識は作業脳に連動しており、作業脳に書かれます。作業脳に置かれて初めて思考することができます。注意しなければならないのは、作業脳にあるだけで記憶脳に保存はされていないのです。だから、もし違うことが脳裏を横切ったらヒラメキは一瞬にして消え去り、再び思い出すことができなくなります。
ヒラメキが起きたら、そのことだけを考えます。あれこれ考えると記憶脳に保存されますので、後で思い出すことも可能になります。この思考にもコツがあります。作業脳にヒラメキを残し、残りのスペースだけで思考します。絶対にヒラメキから意識をそらさないことです。若い脳は容量もあり、柔軟性もあるので、作業脳に複数のテーマを載せても思考ができるようです。昔のことなのでハッキリとは覚えていません。

ヒラメキの解明

みなさんには筆者がヒラメキのことが解ることに疑問を持たれることでしょう。最初にそのことについて説明しなければなりません。
先にも書いたように筆者は大量にアイデアを作り続けなければならないという環境に置かれました。筆者が優れた販売促進のアイデアマンだったからと言うことではありません。突然担当するようになった、ファッション専門店集合ビルの総合販売企画プロディユーサをすることになったのです。今考えれば若気の至りといった感じでしょうか。何の経験もないままに大手広告代理店を相手にコンペをやり、なんとか勝ち抜いてしまったために、自分で担当することになってしまったのです。
広告の勉強なんかやったこともなく、地方の書店に販売促進マニュアルなんて本も売っていなかったです。もちろんインターネットが登場するかなり前のことだから、書店以外から情報を得るということはできない時代です。ただし、景気の良い時代でしたから、企画が当たればそれなりの成果は上がりました。ファッションビルが乱立し、流行がめまぐるしく変わり、女性のオシャレの盛んな時代でした。広告予算はそれなりにあり、広告出稿と売り出し企画、イベント企画が盛んでした。週末毎の広告出稿とイベントの連続で、年間50本以上の企画を立てなければなりませんでした。お陰で、2日徹夜して数時間寝るといった過酷な生活です。身体はボォーとしてるが神経だけは張り詰めている。地方のファッションビルですが、流行はテレビや雑誌で伝えられるので、東京の動きと競争です。北海道なので東京との季節のずれと流行の同時進行という矛盾に満ちた環境の中でも戦いです。秋のファッションは北海道が早く、夏のファッションは東京が早く、新年だけは同時に始まります。地方であっても東京の動きと違ってはオシャレに敏感な若い女性の支持を受けられません。女性雑誌の記事を頼りに次の流行を読み取り、ファッションテーマとして打ち出すのですが、外したらお客さんの支持を失うだけではなく、クライアントの不評を買い、翌年の契約にも影響するのです。この重責を相談するブレーンもないままで10年間やってきました。
お陰でアイデア開発の魔法を身に付けることができました。その魔法というのは、必要な時にヒラメキを確実に呼び出すことです。若い頃というのは頭も冴えてて回転も早く、記憶力も良かったので、不思議とも思わずやっていました。
さて、筆者の若い頃のことを少し理解して頂いて、本題に入りましょう。
若い頃は脳というものを漠然とひとつの脳と捉えています。考えることも記憶することも、そして複数のことも同時に処理できます。反応が早いのですべてのことが一瞬にして行われると思ってしまうと同時にその働きを意識することもないのです。だから、脳内の処理方法を考えることもないのです。頭の良い人は、メモやノートを取ったことがないといいます。
でも、歳を重ねる毎に能力は低下していきます。記憶力は悪くなり、思い出すのも遅くなり、同時に処理できる情報量も減少し、処理スピードも遅くなります。だから、考え事をしてもイライラするばかりでした。
そのうち思わぬことに気が付いたのです。
そうです。意識の動きが解るのです。筆者は脳の働きの早い頃を知っています。肉体的な機能は落ちても、感覚は昔のことを覚えています。例えば、ピストルの弾丸が発射されるのを思い浮かべてください。弾丸の動きを見ることはできません。理由は早いからです。でも、拳銃の弾倉から銃口を通って空気を切り裂いて的まで飛んでいます。スローモーションで見ればハッキリと解ります
思考も同じです。一瞬に動いているように見えても、目で何かを見たとき、これはなきかと考えます。記憶脳の中の情報を探ります。ゲットする情報があれば作業脳にダウンロードします。情報はキーワードで分解されて保存されているので関連情報も集められて作業脳にダウンロードします。そして、作業脳に並べられた情報を見比べながら、あれこれと思考するのです。更に、関連情報を記憶脳から追加ダウンロードして検討を続けるのです。
筆者の感覚は変わらないのに、脳の動作が遅くなったので、スローモーションを見ているかのように情報の動き、思考の動きが解ったのです
パソコンを例にして説明します。
筆者が初めてパソコン(当時はマイコン)を買ったのは50年ほど前のことで、日本で一般用にコンピュータが売り出された頃です。
当時のコンピュータはBASICという簡易言語が開発され、自分でプログラムを組んで楽しめるようになりました。ハドソンという会社がゲームソフト会社として活動を始めた頃です。
現在のPCでは、一瞬にして画面が切り替わり、動画もスムースに表示されます。当時は文字だけの表示でしたが、画面にはタイプで打ているように一文字づつ表示されるのが自分の目で確認できるくらい遅いものでした。表示されるのを見ながら手伝ってやろうかと思うほどでした。現在のパソコンは早くてすべてが一瞬のうちに行われるので、パソコンの中で何が行われているのかは解らないのです。若い頃の思考力は現在のパソコンと同じで、現在の筆者の脳は昔の8ビットパソコンです。

ヒラメキの性質

本書を読むにあたり、ヒラメキを定義しておきましょう。
自分の知力、能力を超えたことを思い付くことをヒラメキと言っています。
ノーベル賞学者もヒラメキによって偉大な発見、発明をしています。
天才アインシュタイン博士の功績もヒラメキが大きな役割を担っています
原始時代を人類が生き抜いてこれた能力はヒラメキがあったからだと思います。
ヒラメキのお陰で進むべき道が定まり、発見に繋がっています。
ヒラメキの連続で研究が進み、計画が進み、開発が進み、芸術が完成するのです。
ヒラメキとは本人にあるのではなく、天から降ってくるものだと思います。
そのヒラメキを受け止めることができる器である必要があります。
ヒラメキを受け取るのは脳ではありません。
ヒラメキは自分の意識で受け取るのです。
人間の本体は肉体ではなく、意識だと思います。
なんとも不思議なヒラメキですが、人類を発展させたのは間違いなくヒラメキです。
ヒラメキによらない発明・発見はないと思います。
筆者も最初、ヒラメキとは思考を重ねた結果に見いだした解答だと思っていました。
でも、ヒラメキの殆どが考えもつかないことなのです。
苦労して考えに考えを重ねてきたことが、まったくゼロになるくらいに新しい発想が出てくるのです。
それはズバリ解答の時もあれば、ヒントの時もあります。
ヒラメキを受ける代償として、苦労、苦難、絶望、汗と涙を捧げなければならないのです。
答えを求めて真剣に考えているときにヒラメキは与えられます。
誰にでも与えられているのでしょうが気が付かない人が多いのだと思います。
親の愛情と同じで、とてもありがたいものなのに、当たり前のことと思っているのと同じだと思います。
筆者のように何度もヒラメキに助けられていると、感謝しかないのです。
ヒラメキを知ることで、ヒラメキを充分に活用することができるようになります。
筆者はたくさんのアイデアを考えてきました。残念ながら地方にいますので都会でできるような大きなイベントのチャンスはありませんでした。しかし、地方の企画屋は何でも熟します。都会のような分業制にはなっていませんし、優秀はブレーンもいません。さらには予算も10分の1、100分の1です。それでも成果は都会と同じように要求されます。
東京ならば人口の1%動員で大成功ですが、地方では人口の30%から50%の動員がなければ大成功とはいえないのです。東京の広告会社に勤めている友人の職場を訪ねたことがあります。その時の感想は「都会って楽だなぁ」でした。
地方にいると良いこともあります。いつも現場に近く、企画の成果を肌で感じることができました。そして様々な経験をすることができました。地方の企画屋は現場で鍛えられます。年間50本という企画を実行するという体験は貴重でした。脳みそはボロ雑巾のようで、いくら絞ってもアイデアなんか出なくなります。使える情報はとうのむかしに使い切っています。
だからヒラメキに頼るしかなく、当たり前のようにヒラメキを活用していました。
こんな危ない経験もしました。
あるイベントが決まっていて、会場設営会社からは打ち合わせをしないと間に合わないと言われ、設営予定会場で打ち合わせをすることにしました。
そして会場に行ったときはノープランです。当然のように担当者は図面を要求してきました。筆者は「会場が語りかけてくるからちょっと待ってください」と言って担当者を待たせ、会場の前に立って、会場に話しかけます。「どんな風に作って欲しい?」
そうすると、ポンと閃いてくるのです。それから担当者と打ち合わせをするのですが、その間10分程度です。このようなことは何度かやっているので、担当者は呆れながらも待ってくれるのです。筆者にとってヒラメキは通常の思考作業として行ってきたのです。
このようにヒラメキで作った会場は、みんなが感動してくれる素敵なイベントになるのです。

ヒラメキは何処から来る?

筆者もアイデアは何処から生まれてくるのかと思います。
さっきまで自分の中にはなかったアイデアが浮かんでくる
浮かんだアイデアは自分の考えではないことは解ります
では、アイデアはどこから来るのか?
宇宙のブラックホールからでも来るのでしょうか?
ヒラメキは人間的なものです。
だから、ヒラメキをくれる存在は人間的な思考をしていると考えます。
だとすれば、創造主しかいないと思っています。
創造主なんかいないという方が理屈にならないのです。
何処からにせよ、ヒラメキは何処からかタイミング良く人間のために来ているのです。
本書はハウツウ本ですから、神秘的な話は避けたいのですが、それでは説明が付かないのです。
本書は宗教書ではないので、神様を信じるか否かはまったく関係ありません。

アイデアの種のヒラメキは意識に伝えられます

ヒラメキはアイデアではなく、アイデアのヒントであり、アイデアの種です。
ヒラメキは宇宙から意識に伝えられ、作業脳に現われます。
このヒラメキを上手に活用するためにはちょっとしたコツがあります。
それまで作業脳で思考作業をしていた内容にヒラメキをプラスし、更に思考します。
ヒラメキを二次加工することでこの情報は記憶脳に登録されます。
ヒラメキだけに注視し過ぎると、今までの情報が消えてしまいます。
といって、ヒラメキを後で考えようとすると、ヒラメキは消滅してしまいます。
このバランスがヒラメキを上手に活用するコツです。

ヒラメキを現実のものとするためには、さらにヒラメキとアイデアが必要です。
エジソンは「1%のヒラメキがなければ99%の努力は無駄になる」と言いました。
この1%のヒラメキを求めて、99%の努力を重ねているわけです。
ヒラメキによって目標が見つかれば、あとは実現に向かって思考するだけです。

ヒラメキが来るまでは、暗闇の中で落とした針を探すような研究をしていたはずです。
それが、すべきことが見つかったのですから、目標がどんな遠くにあろうとも一歩一歩進めばいつかは確実に辿り着きます。辿り着くことが解っていれば、発明王エジソンのように2万回以上の実験を行うことができるのです。
エジソンは実験をしながら目標に近づいていることを感じていたのだと思います。

ピンチになるとスイッチが入る

これはテレビのインタビュー番組で星野源さんが言っていた言葉です。やらなければならないところに追い詰められ、なのに良いアイデアがないといった時に、才能にスイッチが入るそうです。そこからは超人的に曲作りができるそうです。
これは企画作業も同じことが起こります。納期が迫っているのにノープラン。逃げ出したくなることがあります。これは時々というのではなく、いつものことです。崖っぷちに立たされたときに、ヒラメキの風が吹き荒れるのです。そこからは泉の如くアイデアが出るのです。
ヒラメキというのは「救いの手」だと思っています。時間的にも経済的にもゆとりのあるときにはアイデアは浮かんできません。もっとも職業企画屋ですから依頼があるまでは何も考えていません。昔はアイデアは蓄積していることが重要だと考えていて、一生懸命にプラン集というものを作って書きためていました。しかし、そのうち自分の中にプランを持っていることが、新しいプランを考えるときに邪魔になるのです。良く言う固定概念というものです。思考が固定概念に引っ張られてしまうのです。
だから、筆者は依頼を受けるまでは何も考えないようにしています。机の上をきれいに片づけて、次の仕事の準備をしているようなものです。
頭の中に頼れるもの、つまり蓄積したアイデアがあるとヒラメキは起きてくれないのだと思います。
自分をいつもピンチの状態にしておくことが、いいアイデアを生み出す秘訣のような気がします。
みなさんにピンチ状態をお薦めしているのではなく、ピンチ状態になってもヒラメキがあなたを救ってくれるので恐れることなく、立ち向かって欲しいと願っています。